ローンが残っていても家は売れるの?
「ローンが残っている家を売れるのか?」
といった悩みに関しては、一戸建て住宅の所有者にとって共通した関心ごととして捉えられており、近年では専門的な業者に売却の手続きを仲介してもらおうとする人も目立っています。
残債でも不動産は動いてくれる・・?
ローンが残っている家の処分の方法について迷っている場合には、口コミなどをうまく利用して、優秀な実績を持つ不動産会社などに問い合わせをすることが求められます。こうした業者に相談を持ち掛けることにより、具体的な物件の市場価値について教えてもらうことができるため、売却先をじっくりと見極めることが望まれています。
住宅ローンの残債がまだ残っている家がいくらで売れるの?という相談事は、全国の不動産会社の中でも一般的なものとなっており、今では専門の相談窓口が設置されていることがあります。
将来的にも、一戸建て住宅の相場について気にする人々がさらに増えることが予想されており、それぞれの不動産会社のサービス対応についても、大きな注目が集まっています
事故物件を売りたい…でもローンがあると?
例えば少し前のバブル景気からその後、時期などでは、右肩上がりに給料が上がった時代で、それを見越して背伸びしたローンを組んでマイホームを購入、しかしバブル崩壊で不景気になり給料が下がる、あるいは仕事を失ってローンが払えなくなってマイホームを売却、なんてこともありました。
さらに、幸せなはずのマイホームで、家人が自殺した‥事件が起こって事故物件になった、という例も。そういった状態になったら、そのまま住み続けるのもいたたまれなくなり、売却したいと考えるのが、当たり前なのかもしれません。
しかしそういったとき心配なのは、やはり「ローンが残っている」場合。ローンが残ってる状態の事故物件を、売ることはできるのか、不安に思うかたも多いのではないでしょうか。
答えから言うと、ローンが残っている事故物件も、基本的に売却することは可能です。
ただし問題となるのは、「ローンの残額と事故物件の売却価格の差」ですね。
どうしても、一般の物件に比べると、事故物件は「価格が下がってしまう傾向」にありますので、場合によってはかなり足が出てしまうことも考えられます。
ローンがある場合の、事故物件売却の例
実際にあった事故物件の売却を例にとって、ご紹介しましょう。
売却を考えている物件は以下のようなものです。。
- 築10年の一軒家
- ローンがまだ25年ほど残っている
- 家人が自殺をしたため、事故物件扱いになった
- ご近所の目もあるので、引っ越しを考えて売却したい意向
- 今は実家に身を寄せながら、ローンを支払いしている
このオーナーは大手の不動産会社が信頼できるのではと思い、専任で任せたのですが、最初は内覧もあったものの、最近ではぱったり。事故物件は、やはり一般的な感覚の方は、なかなか買おうとしにくいものです。これだけ数か月も売りに出て、買い手がつかない、という場合も往々にして起こり得るのです。
しかしその後このオーナーさんはいったんこの不動産業者の専任を外し、数か月ほど売りに出すのをストップしました。その後、改めて業者を選び、今度は中小の地域で評判の業者にお願いし、100万円ほどダウンさせた価格で売りに出し、なんとか売却に成功しました。
事故物件の場合、大手の業者は、1か月ほどで売れる気配がないと、ノルマもあるため、「売りやすい物件に力を入れてしまう」傾向があるようです。ですのでやはり業者選びも重要なポイントといえるでしょう。
さらにこの例では、ローンの残額よりも数百万円ほど足が出てしまったため、その分は自力で穴埋めすることになりました。そういう状態になることも想定し、多少蓄えをしておくなどし、売却価格がいくらまでフォローできるのか、考えておくことがポイントです。
事故物件になった段階で、残念ですが、資産価値が下がってしまうので、それを理解したうえで、ローンとの兼ね合いを考えて、売却を検討する必要があります。
またできるだけ、事故物件の売却の得意な業者を見極めることも重要。
場合によっては、数百万円単位で、売却価格を高くしてくれることもあり得るのです。
いわくつきの事故物件といっても、たったひとりだけの買い手を見つけることができさえすれば、売却は成功するわけですからね。あきらめずに査定から始めてみましょう。