心理的瑕疵物件【しんりてきかしぶっけん】について知る
物件を借りる時「事故物件は避けた方がいい」ということを聞くと思います。事故物件とはどういった事件のことを指すのか?内容について説明します。
事故物件の定義は「心理的瑕疵のある物件」ということですが、そもそも「心理的瑕疵」とはどういったことを指すのでしょうか?
心理的瑕疵あり物件とはどういった物件を指すのか、定義は何か?
「心理的瑕疵がある」という言葉はあまり聞く機会もないですし、よく分からないですね。「瑕疵」の意味としては「欠点や欠陥」。「心理的瑕疵」とはその物件に対して「心理的な欠陥や欠点」があるということなんですね。
ですが「心理的」の場合は感情的なことが問題となりますので、感情や考え方は人によって全然違うと思います。
まず、心理的瑕疵があるという物件に対して定義はありません。
なぜなら「心理的要因」によるものだからです。
基本的にはその物件に対してある事実を「家を借りる前に知っていたら借りなかっただろう」ということを基準として、事故物件である、心理的瑕疵がある物件であるという設定がされているようです。
事故物件、嫌悪施設について
それだけでなく、その物件の周辺に嫌悪施設があるということも当てはまります。
その施設とは、葬儀場、火葬場、産業廃棄物処理場、宗教団体の施設、風俗店、ラブホテル、小学校、中学校などです。小学校や中学校の場合は学校での騒音や生徒によるいたずらなどに対して嫌がる人も多くいるからなのですね。
それから反社会的勢力の事務所が物件の周辺にあるということも瑕疵物件に当てはまります。
「あまり借りたくないな、住みたくないな」というのはどういった物件であるのかが基準となっているんですね。
事故物件の規定が曖昧な場合も…
不動産の価格は、なんらかの瑕疵がない物件については、極端に安いというものはほぼ存在しません。
ですので、周辺の同じような物件の価格相場に比べて、2割程度からそれ以上安い、という物件があった場合は、ほぼ間違いなく「事故物件」だと思ってよいと思います。
自殺や殺人事件などがあった物件で、その事柄があった直後の取引については、瑕疵について告知する義務があるのですが、事柄から名義がいくつか変わってしまったら、告知しなくても良い、とされている場合もあるようです。
ですので、かなり前の事件や自殺については分らない場合もあるのです。
それを悪用し、相場よりかなり安く買取ってリノベーションし、一定時期名義を別の人に変更し、その後何もなかったようにそれなりの価格で売買してしまう、ということも中にはあるようです。
相場よりも安い物件の場合、買う側としてはこういった問題に巻き込まれないように、購入を検討している物件についてしっかりと問題がないか確認することが重要です。ですが、名義が変わっていた場合、確認しようとしても業者が詳しく教えてくれない、という場合も考えられます。
確認の方法としては、物件の周辺に住んでいるご近所さんに、問題がなかったか聞いて回るのがおすすめです。
購入したらそこでずっと暮らす、ということになるわけですので、周辺にお住まいの人の人となりを見るうえでも、こういった方法を取っておくことはメリットになるでしょう。