安い物件には訳がある
買い物の際には、少しでも値段の安い商品を見つけて、家計の足しにしたいと考えている人は多いでしょう。
不況で給料がなかなか上がらないとなると、できるだけ支出をきりつめることが、最も賢い生活防衛手段です。
格安の値段!・・なぜか確認しましょう。
商品はなるべく定価で買わないようにバーゲンやセールを狙わなければなりません。
しかし、不動産の場合には、生鮮食品などとは違って特売がないのが難点です。特に、賃貸物件には相場があるため、その物件が位置しているエリアや駅からの距離、築年数や間取りなどの条件により、一定の家賃が決められてしまいます。
ところが、なかには相場に比較してかなり安い物件が不動産屋から紹介されることがあります。しかしいくら安いからといって、すぐにこうした物件に決めてしまうのはおすすめできません。
なぜならば、安い物件にはそれなりの訳があるからです。特に、前の入居者が不慮の事故等で亡くなった物件であれば、なかなか借り手が見つからないので、格安の値段で市場に出回る場合があります。
このように、相場と比較して値段が安い場合にはそれ相応の訳があるので、不動産屋に値付けの理由をきちんと確認しましょう。理由を聞いたうえで、納得できれば契約すれば良いのです。
相場よりも安いのが、事故物件
しかし立地や条件などから考えても、相場よりも安い、という物件が見つかった場合、たいていが「告知事項あり」などの記載がある「事故物件」でしょう。
何らかの瑕疵があるため、一般の価格では、取引が難しい、ということから、相場よりも安くなってしまうのですね。またそれぞれの物件に、やはり安くなるなりの「理由」が存在しているものなのです。
一般的には、特に「心理的瑕疵がある物件」を「事故物件」と呼ぶようです。
なんの問題もない物件なら、特に気にすることもなく、借りたり買ったりすることができますが、なんとなく心理的に嫌悪感を抱いてしまう、マイナスの要素がある物件は、どうしても、普通の価格では、契約したいと思う人は少ないもの。
ただし、「心理的瑕疵」といっても、感じ方は人によってかなり差がありますので、「特に気にしない」「何も感じない、安ければいい」という人もまれにいるため、価格を下げることで、契約に至ることができる、ということです。
買い物の際には、少しでも値段の安い商品を見つけて、家計の足しにしたいと考えている人は多いでしょう。
不況で給料がなかなか上がらないとなると、できるだけ支出をきりつめることが、最も賢い生活防衛手段です。
事故物件が安いおもな理由とは?
過去にその物件で自殺や殺人が起こった
実際に数年前に家人が自殺した物件を、告知せずに売買したケースがあり、これについては契約の解除などが裁判でも認められています。
先にこのような事実を告知したうえで、価格をそれなりに設定していれば、問題のないケースですが、ただし告知することによって、買主がどう判断するかは微妙なところです。もしかしたら、嫌悪して買おうとは思わなかったかもしれませんね。
自殺や殺人があったと聞いても、意に介さないひともまれにいますので、そういう人にとっては安さは魅力なのかもしれません。
嫌悪施設が周辺にある
嫌悪施設とは、宗教団体の施設や産業廃棄物処理場、ラブホテルや風俗店、葬儀場や火葬場、小学校や中学校、暴力団事務所などとされています。
風俗系や暴力団は治安に関わりますので、嫌悪されるでしょうし、火葬場や産廃処理場は気分的に嫌だという人が多いかもしれません。
しかし宗教団体の施設や学校程度なら、まったく気にしないという人も多いもの。
これによって価格が安くなっているのであれば、お得だと考える人もいるでしょう。
迷惑行為をする住民が周辺にいる
これは実際どこで線引きをするのか、難しいところですし、迷惑をかけられるかどうか、微妙なところでもあります。ただ実際に住んでみて、迷惑をこうむったら、やはり気分的には悪いもの。
わかっているなら告知しておいてほしいですし、その分価格にも反映してもらいたいと思うのが人情かもしれません。
心理的瑕疵によるいわゆる「事故物件」が安い理由をチェックしましたが、気にするか否かは、個人によってかなり差がでそうな理由でしたね。
そう考えると、告知事項つきのいわくつき物件もどういった理由がついているのか確認してみることで場合によっては格安で契約ができて、お得になる場合もあるかもしれませんね。