事故物件を借りる~探す方法から実際の内情は?
最近では、その値段の安さから、「事故物件」を探してわざわざ借りるという人もいるそうですね。
筆者も正直霊感がまったくないタイプの人間ですので、その部屋で誰かが亡くなったからといって、幽霊が出るとか、何か不穏な感じがするとか、そういうのはないものの、気分のいいものではないかなとも感じます。
とはいえ、諸事情によっては「安い」というのは魅力。
ここでは「事故物件を借りる」ことの実際や、その探し方などについて、みていきましょう。
目次情報
1. 事故物件の現状・・・
1-1. 最近では事故物件を探して選ぶ人がいる!?
1-2. 事故物件だと知らずに住んでた人が3割も?
1-3. 事故物件ってすぐに探せる!?
1-4. 事故物件…値段はどれくらい安いのか?
事故物件の現状・・・
最近では事故物件を探して選ぶ人がいる!?
株価が高値で安定していたり、時給が上がったり…という噂は聞くものの、下層の人にとっては今一つというかまったくその景気の良さが実感できない昨今。
貯蓄ができないという人も珍しくないご時世ですから、「家賃はとにかく抑えたい」と考える人が多いのも仕方がないことです。
そういった人のなかには、敢えて家賃が安いことに魅力を感じて「事故物件を探して借りる」という人も一定数いるんだとか。
実際、事故物件に暮らしたことがある人にアンケートを取ると、7割以上の人が事故物件と分かっているのに契約していました。
とはいえ、事故物件、告知義務あり、という物件でも、その詳細についてはさまざまで、それほど心理的瑕疵を感じないものや、トラブルからずいぶん時がたっていて、印象が薄れているものもあるため、別に気にならないし、安いならいいや、という人がいるのもうなずけなくはないですね。
また事故物件の場合、更新の際に家賃が元に戻ってしまうことがあるため、そのタイミングでまた次の事故物件に住み替える、なんてツワモノもいるようです。
事故物件だと知らずに住んでた人が3割も?
先ほどのアンケートの残りの3割ほどの人たちは、実は暮らしている物件が「事故物件だと知らされていなかった」という方。
事故物件だと、基本告知義務があるので、これは問題では?と思ってしまいますが、賃貸物件の場合、トラブルの経緯や大小、それが起こってから経過した期間の長さによって、告知がなされなくなってしまうケースが特に都心部では意外にあると聞きます。
入れ替わりが激しい都心部では、何度も入居者が変わっていて、ある程度期間を経ていれば、告知をしなくなっていくのが実情といえそうです。
事故物件ってすぐに探せる!?
昨今物件探しもパソコンやスマホで簡単になっていますよね。
不動産賃貸の情報サイトでは、最近は事故物件をあえて探すことができるようになっています。
大手サイトでも、キーワードに「事故物件」と入れれば、しっかりヒットしますからね…。
また賃貸物件取り扱いの不動産に出向いても、尋ねれば家主さんは借り手がそうそういなくて困っている場合が多いでしょうから、あれば教えてくれるはずです。
とはいえ事故物件に住むメリットはとにかく「安さ」でしょうから、最近では物件余りもささやかれてきているので、格安物件が他にないかチェックし、状態と立地、値段を比較してから検討するほうが良いかもしれません。
事故物件…値段はどれくらい安いのか?
事故物件も安くなければ、誰も好んで選ぶ人はいないと思います。
何といっても相場よりも安いのが魅力で、それだけを目的に暮らすわけですから、どのくらい安いのかも気になりますよね。
調べてみると、だいたい3割から5割くらい安かった、という意見が多かったです。
とにかく値段ありき、という方以外も、立地条件がものすごくいいのに安かったとか、広くて新しいところに格安で住めた、など、一定の予算内で、よりよい住環境を確保できた、という意見もありました。
住む人が心理的瑕疵を感じなければ、これほどいいものももしかしてないのかもしれませんね…
まとめ 気にならなければ、掘り出し物の物件?!
わざわざ事故物件を渡り歩いて暮らしている芸人がいるくらい、最近は事故物件に暮らすことの内情を知る手がかりや情報もある時代。
もちろん気にする人にとっては、何年前のことでも、トラブルがあった物件は嫌だ、という人がいるのも仕方がないことです。
でもこういったことがまったく気にならない、という人にとっては、条件が良かったり、安く暮らせたりして、むしろ掘り出し物物件ともいえそうな事故物件。
告知義務ありとなっていれば、きちんと内容は知らせてくれるので、聞いて問題がなければお値打ちかもしれません。
また都心部では一定期間経過すると、告知が外れる場合があるので、念のため事故物件検索サイトでチェックしておくといいかもしれませんね。