◆気になる物件が「いわくつき物件」だったら?
もし気になる不動産が「いわくつき物件」だったらどうしますか?
購入していいのか?
どのようなトラブルが予想されるのか?
実際に問い合わせがあった質問を紹介しますね!
昨今、昔のように家族で暮らすというライフスタイルから、都会で独り暮らしをする、また晩婚化、結婚しない人も増えていることから、都会以外でも独り暮らしが増加しています。
家族で暮らしていれば、病気で孤独死するということはありませんが、独りで暮らしている人が増えることで、自然に孤独死も増えることに。また自殺も相変わらず毎年一定数あり、いわゆるいわくつき物件、「事故物件」は珍しくなくなってきています。
いわくつき物件は、事件や自殺があった、ということを除いては、価格もかなり安く、リノベーションされていれば、逆に設備も整っていて、好条件、という場合も。
立地条件や広さなどから、周辺の相場よりも安い物件があれば、ほぼ「事故物件」とみてよいようです。
でもやはり気になるのは「いわくつき物件」の「心理的瑕疵」。
ここではいわくつき物件に関しての質問にお答えしてみます。
最近はさまざまなところから情報を得ることができるようになってきたので、心理的瑕疵のある物件について、詳しく知ることが可能になりました。
でも、極端な話をすれば、例えば京都などは、昔は歴史的にも知られている合戦があったりして、その土地で多くの人が命を落としたり、第二次世界大戦ではここかしこで空襲があったりして、人が亡くなっていない土地なんてないとも解釈できます。
そういったことから、実際のところは気にすることでもない、ともいえます。
ただ人によっては、心理的瑕疵の大小は個人差がありますし、霊感が強い人や、また心理的に怖い、気味が悪いと感じてしまう人もいるのは事実。
自分が「気持ちが悪い」という風に感じるなら、やめておいたほうがいいでしょう。
心理的瑕疵のある物件といってもさまざまで、自殺があった、殺人事件で他殺があった、あるいは孤独死の場合は告知する必要はない、とされているものの、亡くなってから長い時間が経過し、異臭を放って周辺に知れ渡ってしまったため、リノベーションしたもので、告知をしているという場合もあります。
部屋を見学して、自分が問題ない、こういうことだったら、それほど心理的瑕疵を感じない、ととらえられるなら、借りてもいいかもしれません。
自殺や他殺があった、孤独死して長期間発見されなかったなどといった、心理的瑕疵がある物件も、実は低価格で購入が可能なため、一部の投資家には人気があります。
それは以下のようなことから。
- いったん事件直後に一定期間入居した人がいれば、その後は告知する義務が無くなる
- その後は賃料を一般の物件と同じレベルに戻せる
購入の段階では、告知事項がある「事故物件」ということで、安価に手に入れることができ、その後普通の金額で賃貸契約が結べさえすれば、利益率は高くなる、ということから、一部の投資家には注目されているのです。
こういった物件の購入にリスクがあるか?というと、一般の物件と比べてさほどリスクは変わらない、ともとれます。
特に都市部の物件の場合、周辺の住民の流動性もあるため、事件が風化するのも比較的早いことから、風評被害も少ないよう。
賃貸契約ができるかどうか、というリスクについてはどの物件でもそれほど大差はありません。
このように、いわくつき物件を借りる場合も、買う場合も、費用としてはかなり抑えられますので、考えようによっては、メリットがあるといえるでしょう。