駐車場や屋外で亡くなった場合も事故物件になるの?
事故物件は、何も部屋の中だけで起こるわけではありません。
駐車場や庭などの敷地内で起こった事故は、事故物件としてみなされるのか説明しました。
日本国内の自殺者だけでも年間3万人、変死者においては15万人とも言われています。正直、かなり人数が多いですが、高齢化が進む昨今、孤独死も含めれば誰かが死んでいない場所を探す方が難しくなるかもしれません。人口密集地なら、大正、明治、江戸時代と遡って行けば、誰がここで死んだかなんて本当に分かりませんよね。
ところで事故物件の定義というのは、必ずこうであるという決まりはありません。20年は説明義務があるという見解もあれば、所有者が何人も変わっていたら説明の義務は無いなど、分からない場合もあるでしょう。ですから、敷地内の駐車場や庭、玄関先などで殺人や自殺などの事故が起こった場合にも事故物件として考えられます。
ただ、一戸建てやアパートの一室で殺人や自殺などの事故があった場合よりは、人によっては敬遠されないかもしれません。少しでも安く借りたいが、部屋の中で誰かが自殺したり殺された物件は無理という人でも、駐車場での事故なら考慮できるという方もいるはずです。
駐車場が事故物件だった場合、その後も駐車場として貸す場合には、空き家が事故物件だったよりはさほど敬遠されないでしょう。ほとぼりが冷めるまでは、貸さないで待ったとしても、しばらくしてからまた駐車場として貸すのには、あまり抵抗なく借りてくれる人も多いはずです。
部屋の中は生活するスペースですから、仮に殺人や自殺があった場合、どうしても生々しく事故を想像してしまうという人も少なくありません。特に、深夜にトイレに起きた時になんだか怖くて眠れないなどという思いをしたくないので、事故物件には住みたくないという人も多いです。
そう考えれば、駐車場や屋外で亡くなった事故物件も、多少、敬遠されますが、室内での事故ほどでは無いでしょう。また、事故物件だったとしても、一旦、更地にして新しい建物や駐車場などになっていれば大丈夫という人も多いです。